犬の狂犬病ワクチンは危険? 〜打たない方がいいという声に獣医師が解説〜

狂犬病ワクチンと副作用

インターネットで「狂犬病ワクチン」と検索すると、

  • 狂犬病ワクチン 危険
  • 狂犬病ワクチン 打たない
  • 狂犬病ワクチン 副作用

といった情報を目にすることがあります。

犬を大切に思う飼い主さまほど、

「本当に打って大丈夫?」
「日本には狂犬病がないのに必要なの?」

と不安になるのは当然です。

この記事では、犬の狂犬病ワクチンについて

  • 本当に危険なのか
  • 副作用の確率
  • なぜ接種が必要なのか

を、獣医師の立場からできるだけわかりやすく解説します。


狂犬病ワクチンは危険なの?

結論から言うと、
狂犬病ワクチンは安全性の高いワクチンです。

ただし、どのワクチンにも共通して、
副反応が起こる可能性はゼロではありません。

犬のワクチン副反応は、大規模調査では
約0.2〜0.4%
と報告されています。

つまり、
250〜500頭に1頭程度
です。

多くの場合は

  • 元気が少しなくなる
  • 食欲が落ちる
  • 注射部位が少し腫れる

などの軽い症状で、
通常は1日ほどで回復します。


強いアレルギーはどれくらい?

まれですが、強いアレルギー反応が起こることがあります。

報告されている頻度は
0.01〜0.02%
です。

つまり、
5000〜10000頭に1頭程度
です。

症状としては

  • 嘔吐
  • 顔の腫れ
  • 蕁麻疹
  • 呼吸異常
  • ぐったりする

などが見られます。

多くは
接種後30分〜数時間以内
に起こるため、接種後はしばらく様子を見ることが大切です。


日本に狂犬病がないのに必要?

これはとても多いご質問です。

日本は長い間、
狂犬病清浄国
とされています。

しかし世界では今も狂犬病が発生しており、
人でも命に関わる感染症です。

日本で狂犬病が長年発生していないのは、

  • 犬の登録
  • 毎年の狂犬病ワクチン接種
  • 輸入動物の管理

といった仕組みが続けられているからです。

つまり、
今発生していないから不要
なのではなく、
今発生していない状態を守るために必要
という考え方になります。


狂犬病は発症するとほぼ100%死亡する感染症です

狂犬病の最も大きな特徴は、
発症するとほぼ100%死亡する
ことです。

しかも犬だけではなく、
人にも感染する病気
です。

そのため狂犬病ワクチンは、
単に「1頭の犬を守るため」だけではなく、
社会全体を守るためのワクチン
として位置づけられています。


接種を控えることがあるケース

基本的には毎年の接種が必要ですが、すべての犬に一律で同じ判断をするわけではありません。

たとえば

  • 重い持病がある
  • 免疫疾患がある
  • 過去に重い副反応が出た
  • 高齢で体調が安定しない

といった場合には、獣医師の判断で
狂犬病予防注射猶予証明書
を発行することがあります。

この場合は、保健所への手続きが必要になりますので、まずは動物病院でご相談ください。


不安な場合は、接種前に相談してください

ワクチン接種は、ただ打てばいいものではありません。

動物病院では

  • その日の体調
  • 既往歴
  • 過去のワクチン反応
  • 年齢や持病

などを確認したうえで接種を判断します。

副作用が心配な場合、高齢犬、持病がある犬、以前ワクチン後に体調を崩した犬では、
事前に相談しておくことがとても大切です。


まとめ

狂犬病ワクチンは

  • 安全性の高いワクチンであること
  • 副反応はまれだがゼロではないこと
  • 日本の狂犬病ゼロを維持するために必要であること

を理解したうえで受けていただくことが大切です。

正しい情報を知ることで、不安はかなり減らせます。

心配なことがあれば、接種前に遠慮なくご相談ください。


アニーマどうぶつ病院

〒104-0052
東京都中央区月島1-5-2-106

診療時間
月〜土 10:00–13:00 / 16:00–19:00
日祝  10:00–13:00
休診日 水曜日

📞 03-5144-0012
💬 LINE相談
📍 Googleマップ

Follow me!