新年1月に見直す!高層マンション暮らしの犬猫「健康ルーティン」4つ

年間の予防スケジュールを整理する
新年は「健康管理の見直し」に最適です。まず確認したいのはワクチン(予防注射)です。世界の獣医師団体WSAVAは、犬猫には命に関わる病気を防ぐ“コアワクチン”を優先し、追加のワクチンは暮らし方(外出、同居動物、旅行、ペットホテル利用など)で判断する考え方を示しています。日本では犬の狂犬病予防注射は法律で義務です。当院は高層マンションに囲まれた立地のため、通院の多くがエレベーター移動。共用部は人や動物が集まりやすく、短い時間でも接触が起きます。子犬・子猫、シニア、持病のある子は特に接種歴を手帳で確認し、体調の良い日を選んで計画的に。成犬の場合はワクチン接種は年に1回ですが、何月に接種するか改めて確認してワクチンは“打てば終わり”ではなく、時期と種類が大切です。当院かかりつけの場合は時期が不明な場合は気軽にご相談ください。
冬の体重管理と、室内のケガ予防

冬は散歩時間が短くなり、体重が増えやすい季節です。対策は「運動」と「食事」を少しだけ整えること。室内でも、フードを小分けにして探させる、知育トイを使う、屋根のある所をゆっくり往復するだけで十分です。フローリングは床が滑りやすく、膝や腰に負担がかかることがあります。カーペットやマットを敷く、爪を短めにする、ソファの昇り降りにステップを置くとケガ予防になります。暖房で空気が乾くと皮膚トラブルや咳が出る子もいるので、湿度は40〜60%を目安に。食事は目分量をやめ、計量スプーンやキッチンスケールを使いましょう。体重は月1回、同じ時間に測ると変化が分かりやすいです。おやつは「1日のカロリーの10%まで」が目安。猫は上下運動が好きなので、段差を安全に固定し、落下防止も忘れずに。短い散歩を2回に分けるのも方法です。続けましょう!
フィラリア・ノミ・ダニ:室内飼いでも油断しない

寄生虫予防も新年のルーティンに入れましょう。環境省の飼い主向け資料では、犬フィラリアやノミ・ダニなどの予防が勧められています。蚊は気温15℃前後から活動しやすいので、地域差はありますが春~秋に予防を続け、開始前に感染の有無を検査するのが一般的です。室内飼いでも安心とは言い切れません。人の靴や衣類でノミ・ダニが持ち込まれたり、ベランダの植木やマンション周りの植え込みで付いたりします。とくに暖かい日は冬でもダニが見つかることがあります。薬には飲み薬、首に垂らすタイプ、長く効く注射などがあり、通院のしやすさや犬猫の性格で選べます。カレンダーに投薬日を入れて、忘れゼロを目指しましょう。ノミはかゆみや皮膚炎の原因になり、ダニは病気を運ぶことがあります。昨年、都内でもSFTSというダニからヒトへ伝染する病気が都内でも確認されました。フィラリアは心臓や肺の血管に寄生し、咳や元気消失につながります。予防薬は「感染を防ぐ」目的が中心です。網戸も点検を忘れずに。
お正月の誤食(ごしょく)と迷子:高層マンション対策

お正月は誤食(食べてはいけない物を食べること)と迷子が増えやすい時期です。おもち、串、骨、から揚げの脂、チョコ、玉ねぎ、ぶどう、キシリトール入り菓子などは犬猫に危険なので、テーブルの上でも放置しないでください。中毒になりやすい食べ物の整理はASPCAのリストが参考になります。さらに、初詣や来客で玄関が開く回数が増えると脱走リスクが上がります。高層マンションでは廊下や非常階段に出ると、探すのが難しくなることも。環境省の制度では犬猫のマイクロチップ登録が案内されています。装着済みの子は「登録情報が今の連絡先か」を確認しましょう。首輪の迷子札、キャリーに慣らす練習、エレベーターで静かに待つ練習も、災害時の避難に役立ちます。ベランダは落下事故があるので、網戸ストッパー等で開けっぱなし防止。誤食時は「物・量・時間」をメモして受診。緊急連絡先も確認しましょう。
まとめ
1月は予定を立てやすいので、①ワクチンと健康診断の計画、②体重管理と室内運動、③寄生虫予防の開始時期確認、④誤食・脱走・マイクロチップ登録の見直しをセットで行うと安心です。高層マンション特有の動線(エレベーター・共用部・ベランダ)も意識して、今年も安全で楽しい毎日にしましょう。
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銀座に近い、高層マンションに囲まれた東京月島にある当院では、外国人フレンドリーなどうぶつ病院を目指しています。外国人ペットオーナーのみなさまが、どんな小さなことでも気軽に相談できる場所となるために、今後もさまざまな取り組みを進めていきます。
当院WEBサイト https://www.anima-ah.com/
