【獣医師監修】高層マンション暮らしの犬も要注意|東京でフィラリア予防は4月から必要です
【獣医師監修】高層マンション暮らしの犬も要注意|東京でフィラリア予防は4月から必要です

春になると、愛犬とのお散歩が気持ちよい季節になります。
一方で、この時期からぜひ意識していただきたいのが犬のフィラリア予防です。
東京のような都市部、とくに高層マンションで犬と暮らしている飼い主さまの中には、
- うちは高層階だから蚊は少ないのでは?
- 都会は田舎よりフィラリアの危険性が低いのでは?
- 室内で過ごす時間が長いから予防しなくても大丈夫では?
と感じる方も少なくありません。たしかに、自然の多い地域に比べれば蚊の数は少ないですが、危険性が低いことと、感染しないことはまったく別です。
目次
- 1.犬のフィラリア症とはどんな病気?
- 2.フィラリアはどうやって感染するの?
- 3.高層マンションの犬は本当に安心?
- 4.地球温暖化で蚊の季節は早まっている
- 5.東京ではフィラリア予防はいつから必要?
- 6.予防を始める前に大切なこと
- 7.まとめ
1.犬のフィラリア症とはどんな病気?
フィラリア症は、犬の心臓や肺動脈に寄生虫(犬糸状虫)が寄生する病気です。
初期は咳が出る、疲れやすい、散歩を嫌がる、呼吸が荒くなるなどの症状が現れます。重症化すると心不全、腹水、失神などを引き起こし、治療が難しくなるケースもあります。初期には症状が目立たないことがあるため、治療よりもまず予防が何より重要な病気です。
2.フィラリアはどうやって感染するの?
犬のフィラリア症は、感染した犬の血を吸った蚊が、別の犬を刺すことによって感染します。
ここで重要なのは、蚊は自力で高く飛ぶことは苦手ですが、エレベーターに乗ったり、人の服にしがみついたりして、いとも簡単に高層階へ侵入するということです。お散歩に出なくても、玄関や窓の開閉時、ベランダなどから室内に入ってくることもあります。
3.高層マンションの犬は本当に安心?
東京の高層マンションで暮らす犬は、郊外や自然の多い地域の犬より、蚊との接触機会が少ない場合があります。しかし、一度でも感染した蚊に刺されれば、予防していない犬は感染の可能性があります。都会であっても、公園や植栽、水たまりなど蚊が発生する場所はあり、予防は必要です。
| 項目 | 都会・高層マンション | 郊外・自然豊かな地域 |
|---|---|---|
| 蚊の遭遇率 | 低い(がゼロではない) | 高い |
| 感染リスク | 散歩、共用部、エレベーター | 庭、草むら、水辺 |
| 予防の必要性 | 必須(4月〜12月) | 必須(4月〜12月) |
5.東京ではフィラリア予防はいつから必要?
東京では4月から12月までの予防を強くおすすめしています。

フィラリア薬は「駆虫薬」です。蚊がいなくなった「1ヶ月後」に投与することで、最後に刺されたかもしれない幼虫を完全に退治し、1年を締めくくります。東京では11月まで蚊が見られることがあるため、12月の最終投与が欠かせません。
6.予防を始める前に大切なこと
予防を始める前には、動物病院でフィラリア検査を受けることが大切です。すでに感染している犬に予防薬を投与すると、体に負担がかかることがあるためです。おやつタイプ、錠剤タイプ、スポットタイプなどがあり、ライフスタイルに合わせて選ぶことができます。
7.まとめ
都会は田舎に比べてリスクが低い場合がありますが、東京の高層マンションで暮らす犬でも、フィラリア症のリスクはゼロではありません。近年は温暖化で蚊の活動時期も早まりつつあります。「高層マンションだから大丈夫」と思わず、春のこの時期からしっかり予防を始めることが、愛犬の健康を守る第一歩です。
アニーマどうぶつ病院
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