高層マンションに住むペットならではの健康対策

当院(アニーマどうぶつ病院)が位置する、 東京・月島は湾岸エリアと呼ばれ、高層マンションが建ち並んでいます。今回は、高層マンションの立ち並ぶエリアだから相談を受けることが多くなった、ペット事情についてインタビュー形式でお届けします。

Q1. 毎日、たくさんのワンちゃんや猫ちゃんを診察するなかで、最近気になっていることなどありますか?

僕が月島で開業して10年が経ちました。 その間にも、このエリアにはたくさんの高層マンションが建ち並び続けています。そんな中で気になることといえば、 気密性が高く音も聞こえないマンションで過ごす犬や猫が増えたことです。 昔は、 お庭の外に繋がれて飼われていたワンちゃんや、縁側で日向ぼっこする猫などがいましたが、今は見かけません。マンションの高層階になると、ベランダに鳥が止まるわけでもなく、 さえずりさえも聞こえない。もともと犬猫たちは、狩猟を楽しむ動物なのに、 誰も遊び相手(飼い主さん含む)がいないと1日やることもなくヒマを弄びます。結果、肥満気味になってしまったり、普段から大きな音に慣れていないため、台風や花火の音にも怯えてしまう犬猫が増えたように思います。

Q2.高層マンションでワンちゃん猫ちゃんを飼う場合には、何に気をつけたらよいでしょうか?

まずは家の中にアトラクションを作ってあげることです。 例えば、 環境映像をテレビで音も交えて流してあげる。 鳥が飛んでいたり、 綺麗な景色を見せる映像でもいいと思います。 ゴルフなど、ゆったりと動くスポーツとクラッシック音楽を流すのでもいいでしょう。 猫じゃらしが画面の中で動いたり、猫の興味をそそるDVDも販売されています。 キャットタワーを設置してあげるのもいいですし、ダンボールも立派なおもちゃになります。 また肥満対策としては、知育玩具といって、知恵を使って転がせばフードが出てくるような玩具を用いて 時間をかけてフードを食べさせるなどの工夫をするといいと思います。 それで対策がうまくいかない場合は、 動物病院に相談して欲しいです。中には抗うつ剤の投与を必要とする場合もありますが、なるべく薬を使わずに快適に過ごせるようにしてあげたいですね。

さまざまな知育玩具

ダンボールの中で遊ぶネコ

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東京月島にある当院では、外国人フレンドリーなどうぶつ病院を目指しています。

外国人ペットオーナーの みなさまがどんな小さなことでも気軽に相談できる場所となるために、

今後もさまざまな取り組みを進めていきます。

当院WEBサイト http://www.anima-ah.com/

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