ここがヘンだよ、日本の犬の散歩

まるでファッションショー!?

ハロウィーンやクリスマス、日本人にとっては大切なお正月シーズン、ワンちゃんの誕生日やバレンタインデーにドッグパークへ出向いてみると、まるでファションショーが開かれているかのような光景を見ることでしょう。その光景は、犬たちが個性的なコスチュームに身を包み、ランウェイを歩いているようです。犬たちが身につけるコスチュームは、ペットショップやペットグッズを扱うモールで簡単に手に入れることができます。外国人ペットオーナーが日本で犬を飼うときに、このようなイベントシーズンを利用してたくさんの交流を他のペットオーナーと持つことができるチャンスとなることは間違いありません。しかし、時としてコスチュームに付いている小さなボタンや飾り付けのオーナメントを飲み込む事故もよくある話です。楽しいイベントが台無しにならないようにする注意も必要ですね。

散歩中の飼い主マナーと細やかさ

日本人のペットオーナーのほとんどが、犬を散歩させる時に『お散歩バッグ』というアイテムを持ち歩きます。これは共有の空間を清潔で快適なものとして保つ文化の一環なので、日本人はとても大切にしているところです。気になるバッグの中身ですが、おしっこを流すためのウォーターボトル、ウンチ袋、お尻を拭くためのウェットティッシュ、トイレットペーパーなどが入っています。外国人ドッグオーナーから見て犬のお尻を拭いて散歩するなんて、驚く方も多いと思いますが、日本ではよく見かける光景です。都会では犬の排泄物を拾わないことや、排尿した後に水をかけない行動は、近隣とのトラブルになったり注意を受けることで喧嘩になることもありますから、注意が必要です。特にマンションや住宅玄関の入り口、店舗の目の前で排泄した場合は、速やかに処理をすることがトラブルを回避することになるでしょう。

どこで排泄させますか ?

外国人ドッグオーナーのほとんどが驚くと思うことのひとつに、犬をバスルームで排泄させてから散歩に連れて行きなさい、というのがあります。日本の公園には、犬のためのウンチ袋は設置されておらず、ウンチを捨てるためのゴミ箱もありません。特に小型犬においては、都会ではトイレシーツを利用して自宅で排泄を行なってからお散歩に出かけることが推奨されています。住んでいる地域によっては排泄した便を放置した場合は、罰金を科するところもあります。お散歩は外での排泄目的ではなく、エクササイズ目的で連れて行くようにトイレトレーニングをしましょう、と教えられます。とはいえ、犬の本能としては野外で排泄したいだろうし、このトイレトレーニングに関しては議論の余地があります。そこで利用されるのが、上記の『お散歩バッグ』というアイテムです。お散歩バッグを持ち歩いてお散歩できるようになれば、あなたもドッグオーナーとしては上級者と言えるでしょう。街のすべての人が不快に思わないような、お散歩の仕方を身に付けたいですね。

カートに乗ってお散歩 !?

都心部では、カートに乗ってお散歩している小型犬をよく見かけます。高層マンションが立ち並ぶエリアでは、マンションのルールもあり大型犬はほとんど見かけません。ここ月島でも例外ではありません。犬種の気質もありますが、一般的に小型犬のほうが大型犬より犬同士あるいは飼い主以外の人とのコミュニケーションを苦手とすることがよく見られます。また、お散歩嫌いな犬も意外と多いです。お散歩の途中で歩くのを嫌がってしまい、飼い主が抱き抱えて帰宅する光景もよく見かけます。そこで便利に活用されるのが、ドッグカートです。お散歩途中で気の合わない犬と出会ったときに吠え続けることを回避したり、動物病院、ドッグカフェやコミュニティの集まりに出かけるときにも便利です。以前に比べて、ドッグカートもかなり軽く作られていて快適になっています。カートは、ペットショップやドッグフレンドリーなモールで手に入れることができます。試乗できることもあるので、試してみるのもいいですね。

まとめ

東京では日本に住むことをエンジョイしている外国籍の方に、毎日お会いする機会があります。今回は、日本で犬の散歩をするときに、外国人がストレンジに思うトピックスを挙げてみました。以下、まとめです。

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1.日本のコスプレ文化は犬や猫にも存在します。一緒に楽しんで、ペットオーナーの輪を広げましょう。

2.犬をお散歩させるとき、ドッグオーナーは『お散歩バッグ』を持ち歩きます。お散歩させるときは、ぜひ持ち歩いてください。

3.日本の公園には、ウンチを捨てる袋やゴミ箱の用意はありません。全ての人が快適な街に住めるように、排泄物は持ち帰りましょう。

4.小型犬の多い都心部では、ドッグカートがよく利用されます。小型犬を飼っているペットオーナーは、試乗してみるのもいいですね。

東京月島にある当院では、外国人フレンドリーなどうぶつ病院を目指しています。外国人ペットオーナーのみなさまがどんな小さなことでも気軽に相談できる場所となるために、今後もさまざまな取り組みを進めていきます。
当院WEBサイト http://www.anima-ah.com/

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